わたしの手帳

日々の思うことや触れたものの感想など、雑多に書きます。鬱病と闘っているので、そのことも書いていきたいです。

読書感想文

『さがしもの』 同じ本と何度でも出会う

私の愛読書のひとつに、角田光代さんの『さがしもの』があります。 『さがしもの』には、9つの短編小説が収録されています。角川文庫であるこの本は、単行本から文庫化されるにあたってタイトルが変わりました。変更前のタイトルは『この本が、世界に存在す…

天冥の標Ⅰ 気になることまとめ

かねてよりおすすめされていた『天冥の標』シリーズを読み始めました。 SFをあまり読まないのでしり込みしていたのですが、趣味の合う友人が是非にと言っていたので1巻だけ買ってしばらく置いてありました。 天冥の標は全10作完結済みのシリーズですが、1作…

白狐魔記 源平の風

白狐魔記は歴史ファンタジー系の児童文学シリーズです。化身や憑依といった妖術を身につけた狐・白狐魔丸が、日本史上の大事件に行き合い、時の英雄たちと関わっていきます。狐の目線で人の世を見つめ「人間はなぜ殺し合うのか」というテーマと向き合います…

森のたからもの探検帳 どんぐりのロマン

『拾う!飾る!楽しむ!森のたからもの探検帳』を読みました。 リスのエビフライやどんぐり、シーダローズ、鳥の羽など、森で見つかる様々なたからものを、写真をふんだんに使って紹介しています。著者飯田猛さんのコレクションが実物大でたくさん掲載されて…

火のないところに煙は 「怖い」の基準

芦沢央『火のないところに煙は』を読んだ。古本屋に綺麗な単行本があるのをみつけて、ちょっと迷って買った。 この本に出会うのは2回目だった。新刊として書店に並んでいた時に見かけて何となく気になった記憶があった。芦沢央さんの作品は読んだことがなく…