わたしの手帳

日々の思うことや触れたものの感想など、雑多に書きます。鬱病と闘っているので、そのことも書いていきたいです。

緋色の弾丸を見てきました 感想と安室さんのこと

劇場版名探偵コナン『緋色の弾丸』を見に行ってきました。

物心つく頃からコナンを読んでいます。コナン熱のピークは小学校高学年頃でしたが、大人になってもたびたび燃え上がり、単行本はずっと集め続けています。

そして並居るキャラクターの中でも最も惚れ込んでいるのが、今回映画のメインを張った赤井秀一さん。

もともと期待が高まっていたところにコロナで公開が1年延期になり、2年間待ちに待っての鑑賞でした。

 

満足度は、

 

うーーーん、70点くらい!というのが正直なところです。

 

本当なら100点120点をつけたい大好きな赤井さんの映画にも関わらず、なぜ微妙な点数になってしまったのかの考察や、思うところを書いていきます。致命的なネタバレはしませんが、今作並びにこれまでの劇場版名探偵コナン作品の内容に触れていますので、未鑑賞の方はご注意ください。

 

 

 ・「赤井さんメイン」に期待しすぎた 

今回それほど点数を上げられなかった一番の理由として考えられるのは、「映画全体における赤井秀一率が期待したほど高くなかったから」です。

もちろん赤井さんはたくさん出てきました。沖矢昴の時も含めれば相当な時間スクリーン上にいました。アクションもスナイプもしたしめちゃめちゃ声が良くて顔も良かった。でも今回の彼はあんまり主体ではなかったし、コナン君と二人で事件に立ち向かった!とも言えない感じだったんですよね。主人公はあくまでもコナン君で、それを支えるうちの一人。もちろん『名探偵コナン』の作品である以上当然なのですが……。

「今回のメインは赤井さん!!」という期待が高すぎたのです。そしてその期待を2年間も煮詰めてしまったのです。

期待が高まりすぎてしまったことには前々作『ゼロの執行人』の存在が大きいです。あの映画はすごい安室さん率で、コナン君と安室さんのW主役ぐらいの存在感だった記憶がありました。安室さんがあれだけメインを張って大フィーバーを起こしたなら、赤井さんは一体どんな活躍をしてくれるんだろう……と思っていました。

しかし今回のメインは正しくは「赤井ファミリー」でした。ファミリーは4人いるのです。世良ちゃんは大活躍でしたし、秀𠮷も頭脳を遺憾なく発揮、メアリーママも強くて存在感ばっちりでした。けっこうおいしいところを家族に持っていかれてしまったんですね。

更に今回はFBIがらみの事件のため、FBIの面々も活躍してきます。役者が多くそれぞれに見せ場があったため、結果的に赤井さんの占める割合が(私が勝手に期待していたよりも)低くなってしまったのでした。

私は赤井秀一さん個人にばかり盲目で見えなくなっていたのですが、赤井さんには家族や仲間がいて、赤井さんを描くということは必然的に周囲の彼らを描くということでもあったのでした。活躍した人たちはみんな赤井さんの関係者なわけで、その関係性に着目して見ていればもっと広い意味での「赤井さん」を楽しめたのかもしれません。

冷静に振り返ると、ジョディ先生と承認保護プログラム、秀𠮷の指示に反論するキャメル、秀𠮷と由美さんのラブラブなんかはもっとしっかり見たいところでした。2回目に行ったらまた違った深みが見えてきそう。 

 

・安室さんのこと

この映画と赤井さんのことをつらつらと考えていたら、ふと安室さんのことを考えてしまいました。赤井さん推しの私としては安室さんには何かライバル意識のようなものがあって、あまり深く追ったことはなかったのですが。

赤井さんには仲間がたくさんいたけれど、安室さんってかなり孤独な人なのではないだろうか。家族は全然でてこないし、友人たちは亡くなってるし、「安室透」や「バーボン」の時の関係者は欺く対象です。降谷零には赤井さんで言うところのキャメルくらいの部下はいるけれど、あまり心を許している感じではなかったように思います。メインの映画で一緒に活躍するべき仲間がいなくて、だからコナン君と二人で頑張ったんでは?

そう考えたらちょっと寂しくなってしまいました。『ゼロの日常』や『警察学校編』は読んでいないのですが、読んでみたら実はもっと気心知れた仲間がいたりするでしょうか。警察学校の方は知れば知るほど悲しくなりそうな気もしますが。

組織のことや色んなことが片付いた後、赤井さんと安室さんは有能な者同士いい友人になれたりしないでしょうか。どうなのかなあ。

赤井の映画を見に行って、何故か安室に思いを馳せるという不思議なことになりました笑。

 

・そのほか、映画の感想

今回あまりわかりやすく華やかな派手さがなかったかなーと思いました。

舞台となった超電導リニアは最高時速1000㎞というとんでもない代物ですが、絵面は新幹線なんかとそこまで変わらないし、いまいち凄さを理解しきれなかった感じ。理系に詳しいと違ったりするのかな?

ド派手な夜空の花火や大爆発炎上みたいなビジュアル的盛り上がりが、ここ最近の劇場版コナンにしては少なかった印象です。特に、直近の劇場版赤井のイメージが『純黒の悪夢』での「花火をバックに観覧車の上で殴り合い」だったので、それに比べるとちょっと地味だったかな。そりゃそうだ。『紺青の拳』も凄い派手っぷりだったので、感覚が麻痺しているのかも。

 

女の子たち。前作に引き続き、園子が良い子でした。蘭は今回派手な活躍はなし。哀ちゃんが優秀でした。でも一番活躍してたのは世良ちゃんかな。みんな好きだけどメインは絶対蘭であって欲しい派としてはちょっと寂しい。

 

 ゲストキャストさん。あっこのキャラゲストだな~っていうのはわかるけど、そんなに違和感はなくて良かったです。コナンの素人声優文化、ちょっと好きじゃなくて……ちょい役とか、子供たちのは微笑ましいんですけどね。酷かったときは本当に酷かったので、赤井さんの映画で事故らなくてホッとしました。

 

いろいろ書いてみたら劇場で見直したいなと思えたので、2発目、行ってこようと思います!